淡水魚詳細

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カジカ    カジカ科    準絶滅危惧

1996.9 筑後川水系(福岡県)

学名Cottus pollux  大きさ15cm
地方名うるご、こおさず
生息域上~下流域
内容 カジカといえば、清流で鈴の音のような美しい声で鳴くカジカガエルを連想される方も多いことと思う。実は、魚にもカジカという魚がいるのである。カエルの方はシカのように美しい鳴き声から、魚の方はシカの肉を思わせるような味からきたものらしい。金沢のゴリ料理には本来アユカケを用いるが、最近は資源量の減少で同じ科のカジカが代用とされているようである。
 これまで県内のカジカの記録は少なく、そのほとんどは多良岳山系の河川のものであったが、2011年に藤井俊介氏らが嘉瀬川水系における生息状況を丁寧にまとめている。それによると、嘉瀬川の過去の確認地点や北部九州の他河川の分布状況と比べても、嘉瀬川本流や支流のかなり源流に近いところまで分布が狭められており、その生存は予断を許さない状況であることを指摘している。
 中川では、本城地区に大きな生息域があったが、上流に中木庭ダムが計画(2007年竣工)されたため、ダムの上流側への移動が試みられている。ダムが建設されると放水のたびに砂や石が流されるため、やがて岩盤がむき出しになってしまう。カジカは浮き石の下の隙間に潜むため、石がないと生活できないし、石が砂に埋没しても住めなくなってしまう。ダムの上流に移動されたものも含めて、本河川においてもその生存は予断を許さない状況である。

1995.10.8 中川(鹿島市)


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