淡水魚詳細

詳細表示です。

ウツセミカジカ    カジカ科    絶滅危惧ⅠB類

1995.5.4 浜川(鹿島市)

学名Cottus reinii  大きさ17cm
地方名ウルゴ、コオサズ
生息域中~下流域
内容 カジカは以前から3つの型に分けられることが知られていた。つまり、上流から中流域上部に生息して大型の卵を産んで海に下ることなく一生を河川で過ごす大卵型(河川陸封型)と、中流域から下流域上部に生息して小さな卵を産み、ふ化した稚魚が1ヵ月ほど海で生活する時期のある小卵型(両側回遊型)と、琵琶湖に生息するさらに小さな卵を産む湖沼型である。さらに、両側回遊型の中に小卵型とは異なる中卵型の存在を認め、4つの型に分けるとする考え方もある。
 これらの型には、別種のレベルに分化しているものが含まれていることは多くの学者が認めているが、それが2種なのか3種なのか、それとも4種なのか学者によって見解が異なる。ここでは、河川陸封型(大卵型)をカジカであるとし、それ以外(両側回遊型、湖沼型)をまとめてウツセミカジカとする考え方に従うことにした。なお、カジカこれらのカジカ類は胸びれ条数が区別のポイントで、カジカ(大卵型)は12~14本、ウツセミカジカは13~17本である。ちなみにウツセミカジカを小卵型と中卵型に分ける場合には前者が15~17本で、後者は13~16本である。写真の浜川で捕獲した個体の胸びれ条数は15本で、最も河口に近い固定堰の下で遡上期のヤマノカミに混じっていたものである。
 ウツセミカジカはカジカに比べても分布が狭い上、堰によって本来の生息域まで遡上できないためカジカよりさらに危機的な状況にある。

上と同一個体 1995.5.4 浜川(同上) 1996.5撮影


「佐賀の自然デジタル大百科事典」に掲載しているデータ(文章・写真等)の複製(印刷、ハードコピー等)、転載等は、学校教育に使用される場合等を除き、無許可での複製・転載を禁止します。詳しくは利用案内をご覧ください。