淡水魚詳細

詳細表示です。

コイ    コイ科    

1993.9.11 牛津川(多久市)

学名Cyprinus carpio  大きさ100cm
地方名こい、のごい、ひごい、まごい
生息域上流域下部~河口・汽水域、ため池、クリーク
内容 水中では屈折率の違いからあらゆるものが大きく見える。慣れない頃はすべてのものが陸上の1.5倍から2倍に見えてしまうものだ。大学の卒業論文のため、潜水調査をしていた時のことであるが、川岸のヨシの根元のえぐれにカワムツの稚魚を百数十尾を数えたところで、その薄暗い奥に何か気配がした。おそるおそる首を突っ込んでみると、直径3cmほどもありそうなうろこ模様の壁があった。それをたどっていくと、ギョッとするほど大きな魚の眼がじろっとこっちを見ていた。冷静に考えると80cm程度のコイだったと思うが、その時は1.5m位に見えていたわけである。この時以来、川の水を飲むことに抵抗はなくなったように思う。
 コイはヒゲがあるのが特徴のようにいわれるが、2対つまり4本のヒゲを持っていることはあまり知られていない。前方の1対は短く、後方のヒゲが長く目立つ。
 昔から馴染みのある魚で、以前は県内の平野部の水田では田植え後から夏季に水を落とすまで水田での養殖が行われていた。草取りの手間も省け、コイの成長も著しかったという。また、古くから観賞用に品種改良も行われており、様々な品種が創出されている。こうした飼育品種は、野生のコイ(ノゴイ)より体高が高くなっており、ヤマトゴイと総称されて区別されることがある。
 コイ科の魚は口に歯を持たないため吸引摂餌を行う。そのかわり喉に咽頭歯を持つ。コイなどの大型魚は、この歯で貝類などもかみ砕いて飲み込むのである。その威力は10円玉をも曲げてしまうほどである。

コイの顔 1993.9.11 (同上)


「佐賀の自然デジタル大百科事典」に掲載しているデータ(文章・写真等)の複製(印刷、ハードコピー等)、転載等は、学校教育に使用される場合等を除き、無許可での複製・転載を禁止します。詳しくは利用案内をご覧ください。