淡水魚詳細

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カワアナゴ    カワアナゴ科    

1994.7.3 古川(江北町) 東島穠氏捕獲

学名Eleotris oxycephala  大きさ25cm
地方名どんこ
生息域下流域、河口・汽水域
内容 普段あまり泳がず、川底に腹ばいになっている魚を一般に底生魚という。この仲間には、カマツカなどのコイ科、ヤマノカミやアユカケなどのカジカ科、そしてハゼ科などが含まれる。県内では、コイ科を除く底生魚を「どんこ」と総称することが多い。
 大まかな科の相違点を述べると、コイ科の底生魚は背ビレが1枚で他は背ビレが2枚である。その中で、うろこがなく鰓蓋(えらぶた)の縁が棘状になっていればカジカ科。うろこがあればハゼ科。さらに、左右の腹ビレが癒合して吸盤状になっていればハゼ亜科、左右の腹ビレが独立していればカワアナゴ亜科である。
 カワアナゴは、茨城県以西の流れの緩やかな淀みに生息する。夜行性で、昼間は石の下や倒木の陰に潜み夜間に小魚やエビ、カニ等の甲殻類を捕食する。この生活形態のためか、またはもともと個体数が多くないためか県内での捕獲例は少なく、特に地方名もないようである。六角川の旧河道(古川)で捕獲された写真のカワアナゴも「初めて見るドンコの様な魚が捕れた」とわざわざ届けていただいたものである。筆者自身も、このほかには多布施川水系の水路で捕獲されたものを確認したに過ぎない。
 頭から背面は平坦で断面は四角に近い、平常の体色は背面が淡黄褐色、腹側は暗褐色のツートンカラーに染め分けられているが、ドンコに近い仲間でもあり、黒一色から灰白色まで大きく変化する。物陰に潜む性質が非常に強い。頭部の下面にも白色の斑点があり、尾ビレと胸ビレの基部にそれぞれ2個の黒色斑が見られる。また、雌の肛門の直後にある生殖突起は房状になっている。

1994.7.3 (同上)

腹側 1994.7.3 (同上)


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