淡水魚詳細

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トビハゼ    ハゼ科    準絶滅危惧

1995.2.26 飼育個体(諫早市 干拓の里むつごろう水族館)

学名Periophthalmus modestus  大きさ10cm
地方名かっちゃむつ、かっちゃん、かなむつ、とびはぜ
生息域河口・汽水域
内容 有明海沿岸以外では、東京湾以西の河口干潟の発達した河川に点々と分布し、日本海側には分布しない。ムツゴロウに似た魚で、ムツゴロウの子供ぐらいに思っている人もいる。
 魚のくせに水を嫌うかのように潮が満ちてくると、堤防や石や竹竿などによじ登って潮が引くのをじっと待つ。表皮が乾燥すると時々水に飛び込むがすぐによじ登ってくる。潮が引いて干潟が現れると、干潟の上をちょこまかと活発に動きまわって小動物を捕食する。
 ムツゴロウとは形も色彩も異なるが、確実な区別法は敵を威嚇するときに立てる第1背ビレの条数を見ることである。ムツゴロウは5本しかないので簡単に数えられるが、トビハゼは14本で野外では正確に数えるのが難しい。慣れてくると逆光で、シルエットしか見えなくてもその行動パターンで区別できるようになる。満潮時に水面上の竹竿などに張り付いているのは間違いなくトビハゼの方である。また、トビハゼは干潟を歩くとき胸ビレと尻ビレ付近3点で体を支えて、腹部を干潟につけない。大きなムツゴロウの縄張りを素通りできるのがトビハゼで、ムツゴロウの幼魚の場合、縄張りの主に激しく追い払われる。また、干潟表面のケイ藻などを食べるムツゴロウは、ケイ藻を削り取るため腹ばいになって頭をくねくねと左右に振って食事をする。
 トビハゼは純淡水では生活できないので淡水魚とはいえないが、100%の海水でも生活できない。汽水魚という言葉があれば一番ぴったりのような気がする。しかし、彼等が一番好むのは水ではなく、空気のような気がする。

水中のトビハゼ ムツゴロウと異なり、水の中を泳ぐことは多くないが危険を感じると魚の本性を発揮する 1995.2.26 (同上)


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