淡水魚詳細

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アシシロハゼ    ハゼ科    

1994.3.29 半田川(唐津市) 熊本常夫氏捕獲

学名Acanthogobius lactipes  大きさ9cm
地方名はぜ、どんこ
生息域下流域、河口・汽水域
内容 玄海地方の早春の風物詩であるシロウオ漁には場所によっては、様々な汽水域の魚が混獲される。ハゼの仲間ではヌマチチブと、このアシシロハゼが多い。5cm程度のアシシロハゼには、これといった特徴がなく、尾ビレの下1/3に黒色の点列が見られないことから、同属のマハゼの幼魚ぐらいに思われていることが多いようだ。
 水温が上昇し、7cmほどに成長すると、体側に10本ほどの淡色の横帯が明瞭になり、他のハゼとの区別が容易にできるようになる。この頃には雄の第1背ビレは糸状にのびだしており、縄張りのつもりなのか盛んに背ビレを立てて威嚇の姿勢を示す。しかし、もともとおとなしいハゼであり、他のハゼのような躍動感も力強さもない。あまり大きくもない口を唸り声でも立てるかの様に精いっぱい開けているのが何ともいじらしい。
 マハゼ同様に、日本各地の内湾や汽水域に生息し、底生の小動物や藻類を食べている。産卵期は5月から7月で、他の多くのハゼと同様に沈み石の下面に産着され、やはり雄によって保護される。なお、マハゼの産卵期は1月下旬から3月中旬であり、こちらの稚魚はシロウオ漁の頃には、まだこのサイズまでは成長していない。アシシロハゼと同サイズのマハゼの幼魚は頭が大きい「頭でっかち」で、第1背ビレの後端に明瞭な黒色斑が見られる。

未成魚 1993.3.20 半田川(唐津市) 熊本常夫氏捕獲


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