流れの緩やかな水草の多いところに多い3cmほどの小さなエビ。色は青、赤、黄、茶、緑褐色のほか無色半透明、など様々な変異に富む。背中線に数㎜の淡黄色の縦帯が入ってツートンカラーになっていることも多い。ヌマエビやヌカエビに似るが額角上縁の棘(ギザギザ)は先端付近にはない。また、ふ化した幼生がプランクトン生活を行わないことなどで区別される。
最も普通に見られる5.5cmほどに成長するエビで、水草帯やコンクリート壁面などに群れていることが多い。和名は体に黒色の横縞があることから。色は透明感が強く、歩脚の関節が黄色い。汽水域にも見られる。
体長は9cmほどにもなる。和名のもとになった第2胸脚は非常に長く、はさみ脚になっており、成長した雄では15cmにもなる。体色は赤、黄、褐色および黒色であるが、小型のものでは無色のうえ、はさみ脚もあまり長くなくスジエビに似る。低地の止水域や汽水域に生息し、物陰に潜むことが多い。
1930年にアメリカのニューオーリンズからウシガエルの餌用として移入された。日本在来のザリガニは、北日本の冷水域にのみに分布するので、県内のザリガニはすべてアメリカザリガニである。第2胸脚は大きく、はさみ脚になっている。小型のものは暗褐色、暗緑色のため別種と思っている人も多い。色素を全く持たない白化個体(アルビノ)は観賞用として扱われている。また、青色の色素だけが残っている青色個体も自然界でも時折見られる。